小さな水族館の躍進
愛知県の蒲郡市にある竹島水族館をご存知でしょうか？
スタッフは館長を含め７人で、館内も水槽を見て回るだけなら、
１０分ほどで歩き回れる広さなのだそうですが、
実は年間40万人前後の来館者数を誇る、人気水族館なのだそうです。
しかし、8年前は年間12万人と閉鎖寸前の水族館だったのだとか。
今の館長が新人として入ったのは2004年の事。
同時期の新人たちは顧客第一を訴えたそうですが、
当時の先輩スタッフたちには理解されなかったといいます。
そんな中で、市が運営を手放し民間事業になる事が決まりました。
このままでは失業となると危機感を感じた先輩たちは次々と辞めていき、
館長はその分繰上りで出世していきました。
また「魚マニアの自分たちがやりたいことではなく、
普通のお客さんが求めているものを作っていく」ことの重要性に気づき、
「接客は得意じゃない。着ぐるみを着て解説なんてやりたくない。
でも、魚だけ見ていてはお客さんからお金をもらえません。
単に魚が好きで飼育がしたいなら
もっと給料が高い仕事に就いて家で好きな魚を飼え、
と若手には指導しています」
と述べています。
こうしてお客さんが求めることを愚直に進めてきた結果、
小さいながらも満足度の高い水族館になったのでしょう。
福岡近辺にもいくつか水族館や動物園はありますが、
魚たち動物たちを見て、100%以上に満足出来るような、
施設が増えていくといいですね。
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元記事：「ITmedia」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1806/08/news041.html
