災害時のペットの救助

「リスク対策.com」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1847
記事には、海外と日本のペットレスキューの現状が掲載されています。

 

ペットレスキューと聞くと、我々は、
壁に挟まった犬や髙いところから降りれなくなった猫などを、
消防の人などが助けている映像が思い浮かぶでしょう。
しかし、緊急時、人間の救助を行わなければならない状態において、
ペットの優先順位はどうなるのでしょうか?

 

残念ながら現在では、人の救助が優先されることになっており、
基本的にペットの救助は後回しになるようです。
ただ、東京消防庁によれば、
「災害現場」におけるペットレスキューは、
・火災現場で飼い主と一緒に煙に巻かれて窒息状態、
やけどを負ったペットの救助と救急
・土砂崩れによって飼い主と一緒に生き埋めになっているペット
・水難事故で飼い主と一緒に溺れてしまったペット
・交通事故で飼い主の運転手と一緒に車両に挟まれ、
骨折による副子や止血が必要なペット
など、との返答があったようなので、ケースバイケースなのかもしれません。

 

昨年9月に発生した、鬼怒川氾濫の際は、
自衛隊が、取り残された被災者を救助にあたった際、
一緒にペットの犬を救出したことが、物議をかもしたこともあります。
防衛省のコメントとして、
「ペットを救出するための根拠法令はありません」とした上で
「人命救助を最優先としていますが、
可能な範囲で要救助者の要望に応えられるよう対応しています」
と回答されています。

 

命を預かる仕事、助ける仕事の困難さは、
こういった法的・倫理的な束縛によることも大きいでしょう。
その限られたルールの中で、小さな命一つでも、
取りこぼさないよう活動していただけることに、
敬意を表したいと思います。

 

 

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