経済危機と捨てられるペット

ネット上で、貧乏な人はペットを飼ってはいけない、
という議論がされていました。
何か病気になってしまった時に、
適切な治療を施してあげられないからだそうです。
日本では幸いにして、獣医療が進歩しており、
多くのペットたちが軽い病気から難病まで、手を施してもらえます。
ではもし、社会的な危機が起きたりしたときは、
飼い主たちはどのような行動をとればよいのでしょう。

 

南米のベネズエラでは、国自体が深刻な経済危機に陥っているそうで、
人間はもちろん、ペットの犬猫までが苦しい生活を強いられているそうです。
中間層の人々は、食料を飼い主が食べるのか、
それとも、ペットに食べさせるのか、という選択に迫られているのだとか。
1年前には、ペットを捨てずに耐えてきた飼い主たちでしたが、
今では街に捨て犬や捨て猫が増えており、
その数は”毎日”10匹以上なのだそうです。

 

原因は物資不足であり、物価の高騰はペットフードも例外ではありません。
ドッグフードの価格は数か月で2倍以上になり、
安く手に入るものでも20kgで約5000円もします。
日本人の感覚だと、おかしなことには感じないかもしれませんが、
ベネズエラの1カ月の最低賃金が約2300円ということを踏まえれば、
いかに厳しい状況に置かれているかがわかることでしょう。
動物の保護団体があったとしても、とても活動できる状態ではなく、
また、ペットたちだけでなく
動物園で暮らす動物たちにも、多くの犠牲が出ています。

 

上記のような例は、かなり特殊なケースで、
結局は経済力があるほうが、ペットのためになることは間違いないです。
しかし、個人的にはどんなに金銭的に余裕がある家庭で、
危機的な状況に置かれることがなくても、
ペットが不幸になることはありうることです。
飢えてしまう理由は、食事だけではないのです。
個人的には、飼い主にとってもっとも重要な資質は、
最後まで責任を持って、一緒に暮らすことではないかと思います。

 

 

福岡 ペット火葬、ペット葬儀、ペット霊園のご依頼はペットライフサポートへ
ご依頼ください。

 

******
元記事:「IRORIO」
http://irorio.jp/daikohkai/20160909/350197/