孤独を味わった飼い犬

ワンちゃんを飼った経験がある人であれば、
帰宅時の彼らの熱烈歓迎ぶりを目にしたことがあるでしょう。
それを見るたび、心が張り裂けそうなほど寂しかったんだなと感じます。
では実際、何日も放置されてしまうことになればどうなるでしょうか。
ワンちゃんたちの悲しみは察するに難くありません。

 

アメリカのニューヨーク州では、飼い主さんが引っ越す際に、
意図的に空き家にワンちゃんを残していくという出来事があったそうです。
飼い主さんにも言い分はあるかもしれませんが、
飼うことが面倒になったから、と置き去りにしてしまうのは、
許されることではありません。
ワンちゃんは、飼い主はもちろん、人の温もり探し、
窓のそばに座って、行きかう人々を眺めて過ごしていたのだとか。

 

元飼い主から、引き取り手を見つけてくれないか、
と相談を受けていた動物福祉団体の職員さんは、
地域に働きかけ、迎え入れてくれる家族を捜しました。
しかし、その間もワンちゃんは、ひとりで空き家に住み続けていました。
定期的に散歩に連れて出ていても、
誰もいない家に帰る時間になると、いつも悲しく鳴いていたそうです。

 

そんな時、近所のとある家族が手を挙げました。
その家族は、他にも多くの動物たちを引き取り、一緒に暮らしており、
ワンちゃんは孤独とは無縁の生活になりました。
ただそんな今でも、ワンちゃんは頻繁に眠りから目をさまし、
周囲を見渡してからまた眠るような生活だといいます。

 

犬でも思い出に浸れるのではないか、という研究結果があります。
楽しかったこと、おいしい食べ物なんかを思い出したり
出来るのではないか、ということなのです。
良い事を思い出せるなら、きっと悪い事だって思い出してしまうでしょう。
ワンちゃんは、暖かい家庭に迎えられた今でも、
過去の思い出に苦しんでいるのかもしれません。

 

ですが、きっとすぐに新しい楽しい思い出で溢れることでしょう。
これからは、幸せな夢を見て寝過ごしてしまうほど、
安らかに過ごせると良いですね。

 

 

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元記事:「カラパイア」

空っぽの家に置き去りにされていた孤独な犬、里親に迎え入れられた今でも人の気配を常に追い求める日々