内戦のシリアとネコたち
ニュースを良くご覧になる方であれば、
シリア難民問題というワードを目にしたことがあるかと思います。
中東諸国で起こった民主化要求運動、通称アラブの春以降、
シリアで勃発した内戦により、祖国での生活に耐えられず、
諸外国へ逃亡する人々が後を絶ちません。
その数はついに500万人を超えたと言われており、
地中海を密航しようとした船が転覆し、
多数が行方不明なるというような悲劇も起きています。
しかし、逃げることが出来る人もいれば、
逃げ出すことが出来ない命もあります。
シリアには、置き去りにされたペットたちが、大勢いるようなのです。
元記事では、そんな置き去りにされたペットたち、
とりわけネコちゃんたちを育てる人の話が、掲載されています。
シリアの街アレッポでは、危険な内戦の中、
残されたネコちゃんたちを育ってている男性がいます。
2014年からネコ助けを続けている彼の元には、
元々野良だった仔や捨てられた仔など、
たくさんのネコちゃんたちが集まってくるようになったそうです。
今では100匹以上を世話しているのだと言います。
仕事である救急隊員としても人としても、
人間やネコちゃんたちを救う活動を続けている彼の働きを見て、
ノーベル平和賞の候補者として、
その名を広めていこうとしている動きもあるようです。
先日、シリア政府軍が化学兵器を使用したとして、
米軍からの爆撃が行われましたが、
シリアの民衆からはそれを避難する声もあがっています。
紛争や内戦が続けば、人々はもちろん小さな命である子供や動物達も、
危険にさらされ続けることでしょう。
アラブの春は、成功したとは言い難い結末でしたが、
過去の歴史の中で、人々がそうしてきたように、
暴力に頼らない変革が起こることを願うばかりです。
そして、元記事の男性のような、
心優しい人々の活動が広がっていくと良いですね。
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元記事:「ペットスマイルニュース」
http://psnews.jp/cat/p/25792/