不要な動物整形手術

元記事によると、ブラジルのリオデジャネイロでは、
ペットに対しての美容整形手術が禁止されたという話です。
ブラジルの獣医学における国民会議は公式文書で、
動物に対する整形を違法とすることと、
またそのような処置を行った獣医の、
免許を剥奪することを強く要求する決議を発表したそうです。

 

ペットに対する整形手術の例のひとつとして、
尻尾を切ることが挙げられています。
ワンちゃんの尻尾を意図的に切ることを「断尾」といいますが、
なぜこのようなことが行われるようになったかというと、
古くは中世ヨーロッパまで遡るようです。
当時は、断尾することで、
ワンちゃんの狂犬病を予防してくれると信じられていたといいます。
また、筋力の増強や瞬発力の向上、
外敵と戦う際の怪我の予防などが信じられており、
慣習的に断尾が行われていたそうです。
イギリスでは政策として、
しっぽのついた犬に対して課税されていた時期もあるのだとか。
現在でも、茂みや藪に入った猟犬の尻尾が傷ついて、
感染症にかからないようにや、
牧羊犬が家畜に尻尾を踏まれてしまわないように、
などの理由で、断尾が行われているようです。
しかし、こういった慣習に沿って、
愛玩犬まで断尾してしまう飼い主さんもおり、
愛玩目的の断尾自体に反発している愛犬家も、多くいるようですね。

 

また、犬の耳の形を整えることも整形手術で行われています。
過去にロシアでは、とある犬種を飼い始めた飼い主さんが、
「映画に出てくる犬と見た目が違う」
という、身勝手な理由で美容整形を行い、
非難されたというニュースがありました。
手術されたのはワンちゃんの耳で、
上向きの耳だったものを、たれ耳にしたのだとか。
最初は辛抱強く飼い主さんたちを説得していた獣医師さんも、
最後は不本意ながら手術してしまったそうです。
これに対して、当然非難の声が上がり、
「動物虐待」や「残酷すぎる」という意見のほかに、
「医療目的以外の手術を禁止すべき」といった声もあります。

 

動物たちが大切にされている海外でも、
こういった問題もまだまだ存在しています。
日本でも、ペットたちに限っても法整備するべきことは山積みです。
しかし、法律だから守るという訳では無く、
小さな命でも大切に愛する心を、持ち続けることが大切なのだと思います。

 

 

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元記事:「アメーバニュース」
https://news.ameba.jp/entry/20170701-671