ネコちゃんの抜け毛
ネコちゃんの魅力といえば、ふわふわの毛皮ともいえるでしょう。
一日中触り続けていたくなるような魅力がありますが、
気がつくとそこらじゅうがネコの毛だらけ。
掃除も一苦労といった感じです。
しかし、抜け毛の季節でもないのに、年中ある程度の抜け毛がある彼らは、
そのうち毛が無くなってしまうのではないか?と心配になってしまいます。
ネコの毛はなぜなくならないのでしょうか?
まずネコちゃんは、3種類の毛によって守られています。
一番上の層はガードヘアと呼ばれ、毛の中でも最も太い丈夫な毛です。
これはひとつの毛穴からは、1本しか生えないそうです。
名前の通り、下の毛や皮膚を保護する役割を持っています。
真ん中の毛は、オーンヘアと呼ばれます。
下の毛よりは太く、上の毛よりは本数が多い、中間の役割です。
そして一番下がダウンヘアと呼ばれ、
ひとつの毛穴から何本も生えているやわらかく細い毛です。
保温の役割をもっており、ネコちゃんのふわふわ感を演出する上でも、
重要な毛となっています。
これら3種の毛は、どれも人間の毛よりも細く、
人間の髪が0.07~0.09mmあるのに対し、
ネコちゃんは太い毛でも0.04~0.08mm。
細い毛は、0.01~0.02mmしかないのだそうです。
よく長毛種だと抜け毛が~といいますが、
実は、長毛種のほうが短毛種より抜け毛が多いとは限らないといいます。
ダブルコートとよばれる2層になっている毛皮のネコちゃんと、
シングルコートとよばれる1層のネコちゃんがいますが、
このうちシングルの仔は、俗にいう抜け毛の季節に、
ごっそりと抜け毛があることは無いそうなのです。
ですので長毛か短毛かは、抜け毛の量には関係なさそうです。
毛が抜け続けるネコちゃんたちは、なぜ毛が無くならないのでしょう。
彼らの毛は「成長期」「休止期」「脱毛期」というサイクルで出来ており、
それぞれのサイクルが組み合わさることで、毛をキープしているのです。
春などは抜け毛の季節で、たくさんの毛が抜けていきますが、
それと共に新しい毛が生えており、夏から秋にかけて成長していくのです。
以前のブログ記事でも、体中の毛が一斉に生え変わるのではなく、
身体の端からゆっくり生え変わっていくという話も紹介いたしました。
毛が全部なくなってしまわないように、うまく調整されているのですね。
いつもの抜け毛は問題ないのですが、急に量が多くなったりした場合、
病気やストレスなどが原因かもしれません。
獣医師さんに診てもらうようにしましょう。
ネコちゃんたちの毛は、皮膚を守ったり体温を調節したり、
身体を大きく見せて強そうに見せたり、かわいくみせたりと、
様々な重要な役割を担っています。
抜け毛掃除は大変なのですが、
いつもネコちゃんを守ってくれている毛を掃除することも、
飼い主の大切な務めですね。
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元記事:「ペットスマイルニュース」
http://psnews.jp/cat/p/39089/