里親の年齢制限

元記事では、筆者さんが、高齢のかたが年齢を理由に、
保護施設からペットを引き取れないことがある現状について書かれています。

 

ペットフード協会の調査によれば、
年齢を理由にペットの里親になることを断られたことがある、
という高齢者は、10%弱にもなるそうです。
多くの動物保護団体が、ペットの一生を面倒を見て欲しいと考えており、
里親になる飼い主の年齢は60歳まで、といった、
制限を設けていることが多いとのことでした。
しかし実際は、日本人の平均寿命は81~87歳程度であり、
健康上の問題がない状態で日常生活を送れる健康寿命は、
72~75歳程度と考えられています。
そして、犬や猫の平均寿命は14~15歳と言われていることから、
決して一生の面倒をみれないわけではないことがわかります。

 

筆者さんが訪れたアメリカの保護施設では、
年齢の制限などは特に行っていないそうです。
若者でも高齢者でも、事故や災害など、
思わぬトラブルに遭う可能性は平等であることも理由のようで、
しっかりと面倒がみれるかという、最低限のチェックが通れば、
里親になることができるようです。

 

さらに、高齢者に里親になってもらうことを推進もしているようで、
なぜペットを飼うのが良いかを10か条にまとめてあります。

 

1.ペットと暮らしていない人と比べて血圧が低く、
ペットに話しかける人は血圧の降下作用が認められた
2.犬を世話する人は、
そうでない人と比較して医者にかかる回数が21%減少した
3.ペットと暮らす人は鬱病にかかるリスクが減る
4.ペットの話をすることで、友人が多くできやすい
5.ペットを散歩に連れて行ったりと、より活動的になる
6.ペットを良き友として見なす
7.ペットの存在が夫や妻を失ったストレスを軽減する
8.寂しさが減少する
9.ペットをケアすることで、自分自身の体も大切にする
10.信頼しているペットがいることで、
日常生活において安心・安全の感情が芽生える

 

筆者さんは、高齢者にはペットを飼わせないのではなく、
ペットを飼うにあたっての障害を取り除いたり、
サポートしたりする仕組みを整えていくことが、
真のペット共生社会になるのではないかと訴えています。
ペットを愛する人たちが、
気兼ねなく里親になれる社会になると良いですね。

 

 

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元記事:「zakzak」
https://www.zakzak.co.jp/lif/news/180316/lif1803160005-n1.html