虐待をうける命

半年ほど前のイギリスでのニュースですが、
散歩中の人が、川を流されていくワンちゃんを発見したそうです。
その仔はスタッフォードシャー・ブル・テリアという犬種で、
身体全体を、ジャケットでまかれており、
さらに足は縛られ、バッグに入れられた状態だったといいます。

 

通報を受けた警察と英国王立動物虐待防止協会のスタッフが駆けつけ、
溺死することは免れたワンちゃんでしたが、
なんと腫瘍やいくつかの病気の他、爪も伸びている状態で、
飼育を放棄されているのが見てわかる状態だったのです。
しかし、腫瘍は良性のもので、手術すれば良くなるようなものでした。
ワンちゃんを捨てた飼い主は、そういったこともせず、
残酷な捨て方を選んだようなのです。

 

捨てられたワンちゃんが、こういった酷いケースで見つかることは、
世界的に見ても珍しいものですが、私たちが知らないだけで、
酷い扱いを受けている仔たちは多いのかもしれません。
日本では、一昔前までは、動物愛護法も整備されていない状態でしたので、
もし飼い主からの虐待を受けている仔がいたとしても、
公的な機関や団体からの注意などが精々でした。
これが改善された今でも、ペットたちに、
ちゃんとした飼育を行わない人たちも多いようです。

 

虐待やネグレクトなどは、人間の子供たちにも、
共通して考えなければならない問題です。
今は地域の間でのつながりが希薄なっていますが、
弱い立場の命を見守っていく仕組みが必要な時だと思います。

 

 

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元記事:「Techinsight」
http://japan.techinsight.jp/2017/05/ellis05141015.html