熊本震災と人と動物

5月3日のブログでは、4月14日及び16日に熊本県で起きた震災での、
ペットの同行避難の現状と
熊本市中央区の「竜之介動物病院」について触れました。
http://ペットのお葬式福岡.jp/blog/archives/795
記事では、徳田龍之介院長が震災当時の様子を振り返っています。

 

14日の前震直後は、動物たちが次々と運ばれてきて、
院内の片づけはほったらかしになってでも、
ひたすらに診療に当たったということです。
その時は「予想より被害が少なくてよかった」と思ったそうです。

 

しかし、16日の深夜には本震が起きました。
家を飛び出し車で病院まで向かうと、
非常に多くの人々が、病院に集まっていたそうです。
自身で怪我をした動物や、パニックを起こして事故にあった動物など、
その数は、前震よりも多かったようです。
そして、徳田院長自身も冷静さを装うことで精いっぱいで、
当時の記憶は、はっきりしないと振り返っています。

 

そんな中で、避難してきて身を寄せた方々は、
これだけ大きな地震に見舞われながらも落ち着いていたといいます。
動物たちと離れることなく、
ギュッと身を寄せ合って避難していたからではないかということです。
「緊急時だからこそ、人と動物は離れちゃいけない」と思ったそうです。

 

災害から4ヵ月が経ちましたが、
残念ながら、震災の影響で帰る場所を失った動物たちはたくさんいるようです。
保護施設は満杯であるものの、まさか殺処分をするわけにもいきません。
彼らが安息をえられるのは、いったいいつのことになるのでしょう。
「人を助けるのなら、動物も一緒に助けなければいけない」
「ペットは家族の一員というだけでなく、社会の一員にしなければ」と、
徳田院長は強く感じたということです。

 

 

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元記事:「西日本新聞」
http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/263803