犬猫と感染症

「アメーバニュース」
http://news.ameba.jp/20160203-446/
犬猫などの飼育やスキンシップの際の
感染症のリスクについて、記事が掲載されています。

 

記事の中で、
獣医師かつ、とよす動物病院(東京都江東区)の
院長を勤める矢野貴之さんは、
「犬・猫と日常的にキスをしていると、犬・猫から
感染症がうつるリスクが高くなります」
と警告しています。

 

感染症のリスクがあるスキンシップは、
犬・猫とのキスだけではなく、
「抱っこやタッチの後、手を洗わない、
同じ布団で寝る、
自分の箸でおかずを分ける、
犬・猫の食器と家族の食器をいっしょに洗うことも、感染の原因になります」
とのことです。

 

例として、『犬・猫回虫症』や
ウイルスを持つマダニにかまれることで感染する
『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』があげられていますが、
「日本で感染の可能性がある動物由来の感染症は、
数十種類あるとされています。
そのうち、ペットの犬・猫からヒトへの感染が多いとされているのは、
先述の2つを除いて、主に次の4つです」
・ パスツレラ症
・ 猫ひっかき病
・ トキソプラズマ症
・ 皮ふ糸状菌(しじょうきん)症

 

「これらの感染症は、健康な成人であれば、
発症しても軽症で済むことが多いので、必要以上に恐れることはありません。
ただし、抵抗力の低い小さなお子さんや高齢者、糖尿病患者が発症すると
重とくになりやすいので、感染しないよう、
家族が気を付ける必要があります」

 

「犬・猫からの感染症予防のポイント」として、
(1)犬・猫とのキス、口移しや自分の箸でのエサやり、
いっしょに寝るなど、菌やウイルスの感染が予想できるスキンシップは避ける。
(2)犬・猫と触れ合ったあとは、必ず石けんで手を洗う。
爪の中、指の間、手首まで入念に。
(3)フンは手早く処理し、処理した後は(2)同様に手を洗う。
(4)犬・猫の体や居場所をこまめに掃除、手入れをし、清潔に保つ。
(5)動物病院で、寄生虫、ノミ、マダニの駆除や予防をし、定期的に検診を受ける。

 

「パスツレラ菌は、犬・猫の多くが口の中に保有している常在菌であり、
除菌が難しいため、特に(1)に気を付けることが大切です。
また、トキソプラズマ症の感染予防のため、
妊娠中の女性は、猫のフンの処理を控えましょう。」
こまめなケアと適度なスキンシップで、
ペットからの感染症にも気を付けたいですね。

 

 

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